「ネントレやってみたいけどかわいそうな気がして・・」
そんなふうに思っている方いませんか?
それって多分
「こんなに泣かせちゃって大丈夫のかな」
「泣いても抱っこしないなんて将来こどもに悪い影響ないのかな」
というような不安があるからですよね。
ネントレは子どもに悪影響をあたえるのか、
ネントレで放置された我が家の子どもたちは今でも母を恨んでいるのか笑
我が家のネントレその後を踏まえて考察します。
双子育児歴14年のおもちです。比較的協力的な夫とのツーオペ育児で感じたこと、双子育児を通して学んだことをかいてます。まだ育児の途中ですが双子育児のノウハウを公開中!
ネントレは悪影響かもと思ってしまう理由
泣いているのに抱っこしない=愛情不足
ママさん、パパさんたちの頭によぎるこの方程式。
とくに双子、三つ子のように多胎児を育てる親たちにとって常に頭の中にあることといっても過言ではありません。
外出先で子どもたちが泣き出しても抱っこしてやれないもどかしさ。
かわいそうに・・と言っているようにみえる周囲の目。
「この子たち、ちゃんと愛されてるって感じてくれてるんだろうか」
多胎児の親を悩ます問題のひとつですよね。
ネントレが子どもに悪影響を与えてしまうんじゃないかと思う理由はこれ。
「泣いている子どもの要求にすぐ応えなきゃ!」
「泣いている子どもを抱っこしてあげるのが愛情表現!」
こういった考えが自分も知らない間に自然と根付いちゃってるからなのかなって。
そしてそれが大きくなってなんらかの問題につながるんじゃ・・という不安につながる。
まさにわたしもそうだったんですよ。
「双子」ということが理由で感じるさみしさをできるかぎりなくしてあげたい。
そう思ってました。
結果的に抱っこからの寝かしつけを続け、
残されたのは腱鞘炎になった腕と寝かしつけストレスで爆発しそうな自分でした。
ネントレの存在を知る
ネントレ(ネンネトレーニング)というものがあるのを知ったのは子どもたちが8か月頃。
毎日寝かしつけの時間がストレスだったわたしにとってまさに神トレだと思いました。
しかしネントレには
「泣かせっぱなしを放置する」
という苦行がつきものだったのです。
ネントレをやろうか悩んだ過去
我が家でやってみたネントレは「ジーナ式」のようなハードなものではありません。
「ゆるネントレ」とでもいいましょうか。
実際にやってみた方法はこちらに書いてます↓↓
それでもルールはちゃんとあって。
生活のパターンを決め毎日それに沿って行動する。
寝かすときは子どもたちを布団に寝かせ自分もその間に横たわる。
そう、ただもうひたすら子どもたちが寝るまで無心で横たわる。
どんなに泣かれても抱っこも、添い乳もしてはいけないと言われてますね。
ネントレを始める前はかなり迷いました。
息子はあまり泣くことはありませんでしたが娘は布団におろすとすぐに泣くタイプ。
「もしネントレで泣かせ続けて娘の心に深いキズを与えることになったらどうしよう」
娘への罪悪感と育児ノイローゼギリギリの自分どちらをとれば正解なのか。
いやぁ、ほんとに悩みました。
ネントレで泣くのはどうして?
赤ちゃんが泣くのってどうしてなんだろう・・。
- 自分の空腹感や不快感を伝えようとしている
- いつもと違うことへの不安感のあらわれ
- 泣くことによって大人が動いてくれるのを待っている
それで思ったんです。
ネントレで泣くのは「え?いつもとなんか違うけどだいじょうぶー??」という
不安感のあらわれなんじゃないかって。
おとなでも新しい職場で仕事を覚えなくてはならないとき、不安だったりストレスを感じますよね。
まさにそれと同じ。
その証拠にそこから何年も泣き続けるわけではない笑
自力で眠ることに慣れるまでの期間は個人差があるのでしばらくかかるお子さんももちろんいるとは思います。
すぐに新しい環境に適応できる子、
人よりデリケートで時間がかかる子、
いろいろですから。
子どもは子どもで慣れないことに慣れようと必死なんですよね。
そうやって成長していくんです。
ネントレはその第一歩かもしれません。
「かわいそう」って思うことが間違っていたかもしれない
ちなみに
何か月も寝かしつけに苦労した娘はたった2日後には泣かずに寝てしまいました。
あんなに悩んだのなんだったのーー???ってくらいに。
もっと早く始めていれば良かった・・。
ネントレで子どもとわたしが得たもの
ネントレをすることでわたしにうまれた時間と心の余裕。
子どものいない部屋でゆっくりお茶を飲んだり、テレビや動画をみたりすることは予想以上にリラックスできるものでした。
一方子どもたちも自力で泣きやんで眠ることができるようになり、抱っこより長く寝てくれるように。
睡眠そのものの質が向上したんじゃないでしょうか。
ねんトレによる悪影響はあるのか?
抱っこせずとも子どもが寝てくれるという魔法のような話。
それがネントレによって実現できたわけなんですね。
それにしても長時間泣かせっぱなしすることによって本当に子どもに悪い影響がないのか気にはなるところ。
泣かせっぱなしの影響は?
ある一定の時間泣かせっぱなしにしたからといって、赤ちゃんの発達や情緒に影響を与えることはありません。ただし1日中泣かせっぱなしにするのではなく、1日のうちのどこかで、赤ちゃんと向き合う時間を取るようにしてください。向き合う時間を作ることで、ママに愛されていることが赤ちゃんに伝わります。すくコムより引用
赤ちゃんにとって泣くということは全身運動です。
泣くことによって深い呼吸ができるようになり、体の奥深くの筋肉まで鍛えられるそう。
泣き声をそばで聞いているのは正直かなりしんどい!!
でも赤ちゃんに悪影響はないようです。
ただし体調が悪いときはべつ。
いつもと泣き方がちがうときは注意しないといけませんね。
長期的な影響は?
2012年には、オーストラリアの研究者たちが、ねんねトレーニングの長期的な影響についての研究を発表しました(4)。7か月の時点で睡眠に問題を抱えていた326人の子どもたちを、ねんねトレーニングを行うグループとそうでないグループにわけ、5年間追跡しました。すると、どちらのグループも問題行動やストレスレベルに差がなかったという結果になりました。長期的にも悪影響はなかったということです。
ハフポスト「ねんねトレーニングは子どもの脳に悪影響?」より引用
ネントレをやってもやらなくてもそれが原因となる悪影響はないと実験でも証明されています。
安心してネントレにチャレンジできそうですね。
ただ1歳を過ぎてから始めるネントレは要注意。
自分の意志がめばえ不安感を感じたり、部屋から出て行ってしまったりということも・・。
親のやり方でネントレを進めるより、その子にあったネントレ方法を探す必要がありそうでね。
我が家の双子に聞いてみた
実際ネントレを経験した我が家の娘と息子。
とくに娘は新生児のころからまわりの様子に敏感で寝かしつけには本当に苦労しました。
ネントレ時も泣き叫ぶ、泣き叫ぶ・・
そんなふたりに入園前と中学生になった現在と2回聞いてみたことがあります。
「ひとりで寝かされて大泣きしたの覚えてる?」
「さみしくていやだった?」
その結果は・・
「覚えてない!!」(ふたりとも)
よかった。
恨まれてなかった笑
娘にいたっては
最初から1人で寝られる手のかからない子だと思ってたわー
ネントレしても自己肯定感強めに育ってますのでご安心を。
心にキズを負うこともなさそうです。
まとめ
ネントレは他のしつけと同じで毎日繰り返し、自力で寝ることに慣れていくトレーニング。
トレーニング中赤ちゃんを泣かせっぱなしにしても、体や心に悪影響をおよぼすことはありませんし、愛情不足にもなりません。
それよりも
寝かしつけのストレスが原因でママやパパが笑えなくなることの方が子どもにとっては悪影響。
ネントレをして1日の中で双子ママ、パパの役目から解放される時間をつくってみませんか。