小中学校の給食費を無償化する動きが全国で広がりつつありますね。
実際我が家が暮らしている自治体でもそのような動きになるようです。
このニュースをみたとき
「給食がタダってこと??超うれしーー!!」
と単純に喜んでしまったわたしですが、
よくよく考えてみるとそんなうまい話ってあるのかな・・と。
「ただより高いものはない」
なんていうじゃないですか笑
なのでこのニュースを受けて給食費が無償化になったらどんなデメリットがあるのか考えてみました。
双子育児歴14年のおもちです。比較的協力的な夫とのツーオペ育児で感じたこと、双子育児を通して学んだことをかいてます。まだ育児の途中ですが双子育児のノウハウを公開中!
給食費どれくらいかかってる?
文部科学省の令和3年度学校給食実施状況等調査によると、公立小学校及び中学校において保護者が負担する学校給食費の平均月額は、小学校で4,477円、中学校で5,121円。
この調査は令和3年度に行われたものなので令和6年のいま、材料費高騰の影響もありもう少し金額が上がってそうですね。
実際我が家で毎月払っている給食費も5000円~7000円ほど。
2人分ともなると毎月15000円弱用意しておくかんじです。
ちょっと前まで給食ではなくお弁当を持っていってたので、晩ごはんの残り物をうまく活用していた時よりコストがかかってしまってるでしょうか。。
給食費無償化で考えられるデメリット
想像できるデメリットとしては以下の4つです。
給食への関心度が下がる
地域格差がでる
また増税?
食材の質や量の低下
給食費の無償化を続けていくためには自治体は年間何億という予算を確保しなくてはなりません。
実際無償化を継続できるかどうかの議論が深くされないまま無償化に踏み切ってしまっている自治体もあるようです。
それってほんとに大丈夫??
財源確保が厳しくなった場合安い食材を使ったり、品数が減ったりしないかという不安が正直ぬぐえない・・。
とくに食べ盛りの中学生はおかわりで取り合いになったりもするそうなので、量が減ってしまうのは避けてほしいところです。
給食への関心度が下がる
思春期の、特に女子たちの中では給食を
「おいしくないから食べない」
「太るから食べない」
などほとんど食べずに捨ててしまう子もいるようです。
無償化になった場合親がお金を払ってくれているからこそ給食が食べられるといった意識が薄くなり、こういったことに拍車がかからないといいのですが・・。
いやいや無償化っていってもお金払ってないってわけじゃなくて、税金からまかなわれてるだけだから!・・といっても子どもたちにとっては実感ないですよね。
子どもたちだけではないかもしれません。
親のわたしも「5,6千円でどんなメニューが出されてるんだろう」なんて給食献立表をチラ見することあるんですが、無償化されたらどうだろう。
見るかな笑
そんなこともちょっと考えちゃいました。
地域格差がでる
日本農業新聞の調査によると令和4年度に給食費を無償化した自治体は全国で3割。
やはり財源確保が難しいという自治体も多いようですね。
東京都は給食費における保護者負担の軽減に取り組む自治体に、令和6年度から最大半額を補助する方針です。
しかしこの制度を永久に続けようとするとかなりの負担になるので現時点では見送るという自治体も多いです。
自分の住んでる市ではやってないのに隣の市では無償化されてるなんてこともありうるわけですよ。
同じ義務教育を受けている身なのに、なにこの不公平感・・。
また自治体によっては無償化対象外の私立の学校や以前のうちの中学校のように給食ではない学校もありますよね。
給食を提供できない地域にはまったく関係ない制度なので不公平ととられることもありそうです。
自治体によってはこういった不公平感をなくすため給食費相当の金額や一律での現金支給を行っているところもあるとか。
将来的にこういった制度をしている自治体に若い子育て世代が流れて行ってしまうこともおおいに考えられることですね。
また増税?
結局のところ財源はわたしたちからの税金ということになります。
ということは取られるタイミングがちがうだけで負担は変わらない・・なんて可能性も。
現時点では自治体ごとの対応に任されていますが、給食費無償化は少子化対策の一貫として国でも議論されているようです。
税負担増にならないことを祈るしかありませんね。
まとめ
給食費無償化のデメリットを考察してみました。
給食の献立表をみると予算内で栄養が摂れるメニューがずらりと並んでいて給食ってありがたいよね・・と心から思います。
子どもの貧困が問題視されるようになる世の中で、給食を唯一の栄養源にしている子どもたちもいるなんて話もよく耳にしますよね。
給食費無償化になったらこういった問題も解決の方向に少しでも進んでくれるのでしょうか。
つくる方も食べる方も無理なくおいしくいただける給食が続いてくれるといいですね。