まだ小さい双子をつれて出かけたときや、「うちの子双子なんですよ」と話したときによく聞かれたこの質問。
「双子ってことは不妊治療したの?」
子どもたちが大きくなった今あまり聞かれることはなくなったのですが、
つい最近久しぶりに聞かれることがあり、初めて言われたときのことを思い出したんです。
「いきなりなんて失礼なことを聞いてくるの⁈」
と血の気が引くくらい頭にきたときのことを。
そんなときどんなふうに受け答えすればよいのでしょうか。
なぜなら他人の子どもたちの授かり方法を本気で知りたい人なんていないからです。
聞かれた方がどんな気持ちになるか考えもせず、ただちょっと知っている知識で悪気なく聞いてくる。
そんな人がほとんど。
ただ双子(多胎児)ママのみなさんでわたしと同じように嫌な思いをされている方もいらっしゃると思うので、1例としてわたしの対処方法を書いてみたいと思います。
ちなみにわたしは不妊治療歴1年弱、クロミッド服用で双子を妊娠しました。
双子ってことは不妊治療?聞いてきたのはこんな人
見知らぬおばさん
2人乗りベビーカーで外出すると2~3人くらいの中高年女性たちの団体に声をかけられることが多かったのですが、双子をかわいいとほめてくれることが多い中その中の1人が聞いてくるパターン。
だいたいセットで言われるのが「年子の方が大変よ~」
これほんとよく言われました。
あとはその人の娘さんが不妊治療していたor治療中というパターンもあり。
初対面の人間に対して話しかけるというハードルを易々と超えてくる世代の方々なので、世間話のひとつというくらいの認識なのかと思われます。
子育て世代の若いママたち
「友達が今不妊治療中でー」
「男女の双子ってことは二卵性ですよね。治療してた?」
「ママ友が2人目不妊で今治療中なんですよー」
不妊治療というものが特別なものじゃなくなっている世代だからかな・・。
もうほんとに軽いノリで聞かれます(笑)
同じ双子ママ
わたしが言われた初めての相手。
管理入院中に知り合った双子ママさんです。
こちらの方は自然妊娠の双子ママさんでした。
この時もうひとり二卵性の双子ちゃんを妊娠中のママさんも同席していたのですが、
その方は不明。
当時ものすごく面食らったのを覚えています。
なんとなく優越をつけられた気がして、血の気が引いてくのに頭が熱いような感覚でそのあとなにをしゃべったのか覚えていません。
双子だとなぜ不妊治療と聞かれるのか
双子が増えている理由が不妊治療だから
そもそも双子妊娠は全体の約1%。100人のママさんのうち1人が双子妊娠という割合で、その中でも二卵性双生児の割合は約0.2~0.3%しかありません。
一卵性双生児の約0.3~0.4%よりも少なく、人種によって差がありとくに日本人は少ないようです。
しかしこれは自然妊娠の話。
高齢出産だと双子になりやすい?
母親の出産時の年齢が高くなるにつれて多胎児となる割合は上がる、と考えられています。高齢の母体では卵胞刺激ホルモンの数値が高い傾向があり、複数の受精卵が生じる可能性が高くなるというのが、その理由の1つとされています。
多胎妊娠の日本における割合は、母親の年齢が30歳以上では2.0%を超え、40〜44歳になると2.71%、45歳以上では5.95%と次第に高くなっていきます。したがって高齢出産では、双子を授かる確率が上がるといえるでしょう。
不妊治療をすると双子を授かりやすい?
不妊の治療の際、排卵に障害がある場合などに、排卵を誘発する「排卵誘発剤」という薬を使用することがあります。排卵誘発剤を使用すると、1度に複数の卵子が排出されることがあり、複数の卵子がそれぞれ受精して着床すると、双子を授かることになるのです。このことから、不妊治療の際に排卵誘発剤を使用すると、双子を授かる確率は上がるといえるでしょう。
また、体外受精では2個以上の受精卵を子宮に移植することがあるため、この場合にも双子や三つ子を妊娠する確率が上がるといわれています。
近年、不妊治療が普及したことで、双子を授かる人の割合が世界的にも増加傾向となってきています。
https://www.hiro-clinic.or.jp/nipt/the-wonder-of-twins/#c2-2 より引用
引用記事内にもあるように妊娠の高齢化によるホルモンバランスや不妊治療の普及によってやはり二卵性双生児は増えているんですね。
メディアによる情報も加わる
ここまでくわしい知識があるとは限らないですが、親せきや友だちだけでなく街中でふと見まわしてみると双子をよく見かけることは多くなったなと思う人は多いはず。
不妊治療の助成金のニュースやまわりに実際に治療している人がちらほらいたりなんかして、
双子=不妊治療
と考える人もいるかもしれませんね。
特にネット世代の若いママさんたちは妊娠に関する知識も豊富。
妊娠から育児までさまざまな情報に触れる機会も多いので、知識の一部として話してくる人も多いと思います。
不妊治療か聞かれたときの気持ち
最初こそ頭に血が上ってしまったのですが、それから現在までほんとによく聞かれるので最近では
「ああ、またか・・」
くらいにしか思わなくなりました。
が、相手が初対面の人だろうがママ友だろうが職場の同僚だろうが
わたしの中でその人の評価は確実に下がります(笑)
それは不妊治療をしていたことを隠したいからではなく、
他人に対して聞いてはいけないプライベートな質問をしてるということを理解できない人という位置づけになるから。
いくら双子が増えている事実があるにしても双子ママなら聞いてもいいなんてことにはならないですよね。
だって1人の赤ちゃんをつれているママにいきなり
「不妊治療ですか?」なんて聞かないでしょ。
不妊治療?と聞かれたときのわたしなりの答え方
答え方としては2パターンしかありません。
①「それよく聞かれるんですけどしてないです」
基本これ。
特に子どもがらみの関係の人だと、子どもたちまで噂の的になる可能性があるので。
個人的には「よく聞かれるんですけど」にうんざり感を入れているつもりです(笑)
②「治療して妊娠しました」
これはめったにないのですが・・。
相手が不妊治療中の場合で、相手の方から「失礼ですが自分が治療しているので、違ったらすみません」と聞かれたことがあります。
終わりの見えない不妊治療をしていて、同じ地域で治療をしている人の話を聞きたい、情報を知りたいという気持ちはよくわかります。
わたしの経験談でなにか役に立つことがあればいいと思いお話ししました。
不妊治療か聞かれるのはママだけじゃない
夫も聞かれるらしい
なんと夫も職場で子どもが双子という話をすると聞かれることがあるんだとか。
やはり奥様が不妊治療中のご主人が聞いてくることもあるそうです。
男性にとってはより未知の世界。
これから治療を考えているご夫婦ならなおさら話を聞いてみたいのでしょう。
当の夫はというと、治療に関わる検査には協力的でむしろ自分の状態を知ることができると喜んで検査を受けてくれました。
しかし我が家の場合夫には問題がなかったので、その後はわたしの送り迎えのみ。
そのため「治療してたのか分からない・・」とあいまいな返事をしているようです。
子どもたちも聞かれる日が来る?
わたしがいないところで「ママの身内に双子がいるの?」と聞いてくる近所の人もいるとか。
子どもたちが大人になって双子なんだという話を誰かにしたとき、そんなことを聞かれる可能性はゼロではないと思います。
その時は治療をしたことをちゃんと話してあげたいなと思っています。
まとめ
不妊治療が珍しくない時代になったとしても、いきなりたずねられていい気持ちがする人はいません。
聞いてくる人は相手にとって失礼な質問をしている実感がない人がほとんど。
世間話程度で聞いてるだけなので基本的には真剣に取り合わないことです。
「自分は気を付けようっと」くらいに思っておくくらいでちょうどいいですよ。